
家庭内照明を新世代へ : LED照明本格普及へ加速
政府は昨年の8月、2012年を目途に原則的に白熱電球の生産出荷を終了し、蛍光灯やLEDなど省エネ性の優れた照明器具への切り替えを目指すことを発表。それに呼応して、今年に入り国内電機メーカーから相次いで家庭用LED電球が発売。いよいよ本格普及となりそうです。
■LED照明のメリット
最近はテレビのCMでもLED電球のPRを目にする機会が増えています。とある試算では3年後の国内一般家庭の25%がLED電球に置き換わるとの予測もあるそうです。ろうそくから始まり白熱電球、蛍光灯という歴史を経たのち、新たな第4世代の照明と呼ばれるLED 照明のメリットについて、一度、確認しておきましょう。
(1)低い消費電力
一般的な白熱電球と比べて約10分の1。また、一般的な蛍光灯と比べてもなんと約3分の1という消費電力です。ちなみに、最近、多くみかける交差点の信号灯では、従来の70W電球を12W LEDに変更。それでも視認性はとても向上しています
(2)長い寿命
白熱電球の約20〜40倍と言われ、40,000時間という長寿命です。
ランプ切れ交換の手間が省け、高い天井に設置したダウンライトのような照明に向い
ています。ちなみに白熱電球(40型)は1, 000時間、電球型蛍光灯40Wは6,000時間という寿命です。
(3)低い発熱量
光源が熱をほとんど持たずに発光。熱による用途の限定をしません。また、発熱量がわずかなので冷房の負荷が抑えられ、電気料金も削減します。
(4)虫が寄らない
紫外線・赤外線の放出が少ないので、虫がほとんど寄ってきません( 虫は紫外線に集まってくる)。山あいに建つお住まいでは、とても便利に使えそうです。
(5)オンオフによる寿命変化なし
例えばトイレ。使うたびにスイッチをONそしてOFF。これは電球の寿命を短くする要因のひとつ。しかし、L E Dは点滅が自在で寿命に影響を与えません。
■LED照明導入時のポイント
とても魅力的なLED照明ですが、導入にあたってのポイントがあります。それは、適材適所にLEDを配置するということ。最近、照明器具の傾向は「一室複数灯」。従来のように部屋の天井中央に1つの光源があるのではなく、天井や床に配置するなどして取り付け
位置に高低差をつけ、照明器具本体を目立たせず、光のみで空間を演出します。
こうした使い方では、多くの光源を使い、設置場所の自由度に対する要求が高くなります。LED照明は蛍光灯などに比べると発光効率がまだ低く、現時点では全体照明には向きません。そこで、照明器具全体の小型化により白熱灯では組み込むことができなかった場所にも光源として配置。全体照明が必要な場所には蛍光灯を用い、手元を照らすダウンライトや間接照明にはLEDという組み合わせが向いています。1つの部屋に小さな照明を複数配置し、生活に合わせて必要な照明だけを使うようにすれば無駄もなくなります。全体照明の蛍光灯を減らし局所照明にすることで、40%〜50%の消費電力を削減できるという実験データもあります。
第4世代のあかりを上手に使って、生活の照明に新しい提案をしてみましょう。
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