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TOP  開発者のこだわり 「FACE」編

開発者のこだわり

断熱玄関ドアシリーズ「FACE」の開発に携わった三人の社員の方々に集まっていただき、
企画立ち上げから完成までの裏話やドア作りへのこだわりなどについて語ってもらいました。

まず、お一人ずつお仕事内容を教えてください。

高橋 私は商品のコンセプト作りから市場導入までを担当しました。「FACE」は主力商品ということで、
     ドア本体を載せたキャラバン車で全国を営業するなど大々的なキャンペーンを行いました。

金井 私はデザイン担当です。コンセプトづくりから参加して、市場導入の段階ではお客様への商品説明なども
     させていただきました。

八代 私は商品企画担当です。企画内容の決定から最終的な品揃え、そして価格の決定までを行いました。

「FACE」のプロジェクトはどのように始まったのでしょうか?

八代 今回はまず『玄関は住宅の顔である』というコンセプトから出発しました。改めて日本の住宅の顔を考えたい、
     という思いから必然的に生まれたのが“FACE”というネーミングです。あらゆる住宅に対応する全方位型の
     玄関ドアとして果たしてどういう品揃えが考えられるのか、というところから議論がスタートしました。

金井 今はとにかく色々なテイストの住宅が建てられています。
     今回は結果的に7ステージから始まり9ステージへと展開しましたが、
     それぞれの顔となるドアをたくさん品揃えしていきたいという意気込みがありました。

高橋 「FACE」では、まず数の多さをアピールしたかったんです。

八代 最終的には101デザインに収まりましたが、元は3倍くらいの数がありました。

金井 そうですね。最初は3倍以上あったかもしれません。出来上がったデザインを
     そのまま商品化できるかというと、そうではないんです。
                     例えばデザインを10考えたとしても実現するのは2つか3つ。
                     最初はそんなことの繰り返しで、ドアを実際に形にする部署の方と何度も話し合いをしました。

高橋 全部デザインが出揃うまで半年くらいかかったと思います。

金井 かなり時間はかかりました。お客さまへの事前調査で評価が得られなかったものは不採用にしました。

思い入れのあるステージは?

金井 私がいちばんこだわったのはEステージの鋳物デザインです。今、すべてがモダンに
     引っ張られてデザイン全体が変化してきています。だから、アンティークなのに
     シンプルでモダン、というイメージを出すためにかなりこだわりました。
     例えば『ワイピング』というやり方があるんですが、これはいったん下の色を塗って、
     その上にもう一度色を重ねて、その後でいったん拭き取るんです。それから焼付けを
     すると、従来と変わらない耐候性を持ちながらアンティークな風合いを出せるんです。
     これは昔からある方法ですが、玄関ドアではあまり使われていませんでした。

Nステージ高橋 本当に「FACE」は細かい化粧部分の最後までこだわっています。
     例えばNステージのNAタイプなども、全体的にはシンプルですが横目地あたりに
     こだわりがあります。ドンと押し付けてへこませているような、ちょっと変わった加工が
     してあるんですが、現物をご覧になれば一目で良さが分かっていただけると思います。

八代 私はWAステージの引戸をおすすめします。でも、生まれた時からドアだけに接して
    いる方にとっては抵抗があるかもしれません。それでも年を取ってきた時の使い勝手
                  に関しては、引戸は優れていると思うんです。

WAステージ高橋 たしかに現時点では、二世帯住宅でも両方ドアを使ってるお宅が多いです。
    ただバリアフリー的観点からすると、親世帯は引戸で子世帯はドアというのも選択肢の一つだと思います。
    最初はWAステージを「FACE」に入れるかどうか迷ったのですが、お客様に役立ち、なおかつ 夢を与える提案が
    必要と思い実現したステージなんです。これまで引戸は引戸、ドアはドアという別々の展開をしていたのですが、
     ある時点からひとつの家の『顔』として引戸も選択肢の一つと考えるようになりました。

お客様からの要望で実現したデザインもありますか?

高橋 はい。開発中にはドアを使っていただいてる工務店さんや代理店さんに対して、デザイン案を持ってヒアリングを
     させていただくのですが、そこで色々な意見をいただきました。
     たとえばWAステージの左右非対称の引戸は九州のお客さまの提案でした。

高橋 昔取ったアンケートの要望には「丸い窓」とか「段差がなくてつまづかないドア」という意見がよく見られましたが、
     今は当たり前に実現してます。これには時代を感じます。

ドア作りの難しさ、面白さとは?

八代 デザインが奇抜すぎると建物全体の雰囲気を壊してしまいます。
     やはりこのバランスがいちばん難しいところでしょうか。
     ドアは特に数多くの機能がついているものではありません。『開ける、閉める』という
     単純なところでいかに他社と違うものを作っていくかというところが難しいです。

金井 以前は、どんな家も同じようなサイディングに黒いサッシというイメージが強かった
     のですが、最近では多種多様なテイストの住宅が建てられるようになってきました。
     2000年を境にして住宅のデザインが多様化してきた印象が
     あるんです。それまで手つかずだった伝統様式も使われはじめたので、
     デザインする側としては非常に奥が深くて面白いなと思います。
                     ミラノサローネ(イタリアのミラノで開催される家具の国際見本市)の傾向を見るのは特に参考になりますね。

高橋 とにかく今回いちばん強く意識したのは、最初のコンセプトを最後までぶれさせずに
     持っていくということでした。
     限られた時間、限られたデザイン、という制限の中で本当に苦労しました。

八代 限定された中での知恵の絞り方が難しいです。

高橋 そうなんです。どのステージも抜かずにやり遂げられたのは、やはり他社から
     一歩も二歩も先んじたことをしたいという思いからですね。とにかくお客様に数多くの
     ドアを提案したい、という気持ちが、すべてのステージを最後まで作り上げる力に
                     なりました。

みなさんにとっての理想のドアとは?

高橋 その玄関があることで建物が引き立つという存在です。その家らしさを玄関で表現できれば、と思います。

金井 抽象的ですが、明るい家の象徴になるようなものです。そのドアを開けて子供が元気よく家に帰って来る、
     というイメージが理想です。

八代 私はどうしても作り手側の視点になってしまうのですが、やはりその時々によってお客様が求めるドアは
     違うと思うんです。デザインも機能も含めて、お客様がその時望むものが理想のドアだと思います。

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